導入された背景について

成年後見制度は平成十二年から介護保険とともに導入されました。導入の背景には、高齢化に伴い、認知症や知的障害を持つ高齢者の増加があります。また、事故や疾病により脳に機能障害を持った方達や精神障害者の方達もこの制度の対象に含まれます。包括して、判断能力に問題のある人が対象となっています。
こういった方達は従来から、悪徳商法の被害者にもなりかねないばかりか、判断力に乏しいために財産を失い生活に困窮したり、犯罪に巻き込まれる事案が多数あったのです。お金持ちの痴呆症のお年寄りの家に行ってみたら、使いもしない商品のローン契約を沢山結ばされていた、ということは昔からよくありました。
そこでこの成年後見制度を利用すれば、日常の買い物などは自分で出来ますが、財産の管理やローン契約などは自分一人では行えなくなります。また、介護保険の利用により、高齢者や障害を持つ方であれば、介護施設に入所するために契約を交わすことが難しいので、押し売りに来た悪徳業者に高額な商品を売りつけられるという被害に遭うことはなくなりました。
成年後見制度でカバーしきれない部分はまだありますが、弱者と呼ばれる人達の暮らしと財産を守るために制定されたこの制度は、現在でも多くの人の役に立っているのです。

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